西武が5日、埼玉・所沢市のカーミニークフィールドで行ってきた秋季キャンプ第1クール最終日を終え、松井稼頭央監督(47)が充実した攻守の練習に満足感を得た。「まだ始まったばかりですけれど、少し実戦もいれながら、しっかり振る日も守る日もあり、メリハリをつけながらやっていきたいと思っています」と幸先良い発進となった。

特に、この日は「打撃『鬼』強化Day」と題し、打撃練習に重点を置いた。人とマシンのフリー打撃2カ所、内容の異なるティー打撃5カ所、置きロングティー打撃2カ所、さらに自身でトスを上げてノックバットで打つノッカー形式ロングティー打撃の計10カ所を設け、変化に富んだ内容を選手が順番に巡り、休む間もなく振り続けた。「(自分でトスを上げるロングティーは)選手も思ったより難しいと言っていましたね。上げる位置も(打つ)ポイントも大事。自分のポイントをもっと明確にやってもらっても良かったのかなあ」。3日には実戦を想定したシート打撃を、松井監督の提案で「置きティー方式」で実施。「1つは自分で好きなところに置けるので、どういう状況でどういうバッティングをしたいのか、どういう打球を打ちたいのかを考えてもらいたくて」と意図を説明した。

日本ハムから交換トレードで復帰したばかりの佐藤龍世内野手(25)に対しては「口酸っぱく『最後までやりきるように』というところは徹底して言っているし、本人もそういう気持ちを持ってグラウンドに来てくれている。守備力も肩もあるので、非常に大きな戦力」と期待。元気の良さも目立った山野辺翔内野手(28)も「本当に声も出るし、体力もあるし、全部守れるし、楽しみにしています」と評価し、主力が合流していない中で「秋季キャプテンと名乗ってくれれば良いですけれどね」と、チーム内での姿勢も戦力として認めていた。

6日は休養日となり、7日から秋季キャンプを再開する。【鎌田直秀】

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