今季国内フリーエージェント(FA)権を取得した西武の外崎修汰内野手(29)は5日、埼玉・所沢市の球団事務所で会見を開き、FA権を行使して4年契約を結んで残留することを正式表明し、西武でプロ野球人生をまっとうする覚悟も明かした。

秋季キャンプに参加したユニホームを脱ぎ、スーツ姿で登場。栗山巧外野手(39)、中村剛也内野手(39)ら“生涯ライオンズ”を貫く先輩たちの名前も挙げ、「格好いいなという部分もあり、すごいなという尊敬もあり、一緒にプレーして身に染みて感じていたので、将来は僕もああいう風になりたいという憧れだった」と背中を追い、「皆さんの心に残る選手になりたい」とあらためて決意した。

今年12月の誕生日を迎えると、来季は30歳でのシーズンとなる。「もっともっとトレーニングしていかないといけない」。チームで導入している体重計のようなものに乗って体の成分などを分析する「InBody(インボディー)」の数値に大きな衰えはないが、「自分自身の動きの中で気になる部分が多少出てきています」と三十路(みそじ)を実感しつつある。

それでも、この日の練習で力強いスイングを見せたティー打撃中、松井稼頭央監督から「すばらしい! 本当にめちゃめちゃいい」と声が飛ぶほどの健在ぶりだ。「秋はバッティングに重点を置いてやっている」と若手と一緒にスイング数を増加。今季は打率2割1分5厘、12本塁打、47打点と本来の姿を結果で示せなかった悔しさも力に変える。

FA権行使での他球団との接触に関しては「もちろん気になる部分もありましたけれど、その前の時点で良い評価をしてもらったので決めました」。富士大からドラフト3位で入団以降、8年間支えてくれたファンにも感謝し「新しい外崎として努力し、期待に応えたい」と、攻守で優勝を導くつもりだ。【鎌田直秀】

【関連記事】西武ニュース一覧