中日のドラフト2位明大・村松開人内野手(21)が、明治神宮大会に向けオープン戦で好調ぶりをアピールした。

1点ビハインドで迎えた3回2死二塁から、左中間フェンス直撃の同点打。4回からは交代したが、変則ルールによる10回タイブレークでは、無死一、二塁からチェンジアップを捉えて右越えに3ラン。勝負強さを発揮した。

この日の午前中、好調のきっかけをつかんだ。元ヤクルトの広沢克実コーチに打撃フォームをチェック。「打球を捉える位置と、打った時のバットの出方を見てもらった」。バットの出方によって、その捉える位置が変わってくる。リーグ戦終了後から、少しずつ修正しながら調整してきて自分のポイントを見つけ、この日の結果につなげた。

ドラフト指名にリーグ優勝と、慌ただしい日々を過ごしてきた。「一番、気分がリフレッシュされるのはウエートをやっている時なんです」と、時間があればウエート場へ向かって体を動かし、集中力を高めてきた。2年時に筋肉が付きすぎて体が動かなくなった反省から、有酸素系の運動や体幹のメニューも取り入れながら、体を強くたくましく成長させた。今や、筋肉も打撃も絶好調だ。

20日の明治神宮大会の初戦まであと7日。「今日はチャンスで打つことができたのはよかったんですが、本来の自分の良さはチャンスメークすること。本塁打よりもヒット。しっかり来た時にパフォーマンスを出せるように準備したいと思います」。大学野球、最後の大舞台を、優勝で締めくくる。