4年契約の3年目を終えた広島菊池涼介内野手(32)が6日、契約交渉を行い、現状維持の年俸3億円プラス出来高で更改した(金額は推定)。

今季は主に2番で起用され、西川離脱時は3番でも17試合に出場。打率2割6分2厘、6本塁打、45打点、2盗塁。二塁守備では10年連続ゴールデングラブ賞受賞の安定感でチームを支えた。ただ、チームは4年連続Bクラスに終わり「今年に限らず、チームがずっと苦しい中で何とか打破したいと思っていたが、なかなかできずに悔しいシーズンが続いていた」と振り返った。

CS争いが続いた今季終盤は上半身のコンディション不良で欠場が増えた。全試合出場は15年までの2年連続を最後に遠ざかる。

そんな中、今オフに偶然、広島市内の飲食店で金本氏から金言を授かった。36歳のシーズンで初の打点王となり、37歳のシーズンに自身初のOPS10割を記録した現役時代の経験から「体だけは本当に気を付けてやれば、長くできると思うから頑張れ」と言葉をかけられたという。選手としてのタイプや内外野の違いはあっても、菊池は「もう1回あらためて、自分の体と向き合ってメンテナンスしながらチームに貢献できるように頑張っていきたい」と44歳まで現役を続けた鉄人イズムを胸に刻んだ。

来季は現役時代ともにプレーした新井監督の下でのプレーとなる。「監督がやりたいこと、やっていきたいことをしっかり若い子たちにも伝えながら。それが一丸となれば、監督が言うような“一家”になると思う。そこを目指すためには現役をかぶっている僕たちがしっかりフォローしながらやっていきたいと思います」。今季までの悔しさを晴らすためにも、来季は中軸としてシーズン最後まで戦い抜かなければいけない。