DeNA三嶋一輝投手(32)が9日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、現状維持の1億2000万円(金額は推定)でサインした。来季は、3年契約の2年目となる。

今季は、国指定の難病「胸椎黄色靱帯(じんたい)骨化症」を発症し、今年8月29日に手術を行い、わずか13試合の登板に終わった。クローザー争いをし、術後のヒーローインタビューでは激励メッセージを贈ってくれた山崎康晃投手に対して再び競争を挑む決意を示した。「守護神争いが出来れば良い。彼を脅かせるような選手にまた成長して、ひとまわり、ふたまわり大きくなって。目指すものが近くにいてくれてうれしいし、一番のモチベーション」。すでに全力走や70メートル程度のキャッチボールに加え、プルペンでも座った捕手に中1日で約40球程度投げられるまでに回復している。

年明けには山崎ら複数選手と神奈川県内で自主トレを行う予定だ。「(2月の)キャンプが始まってから積み上げたい。勝負はそこから。絶対に(体も投球も)よくなると信じている。バッターだけじゃなく、いろいろなものと戦わなくちゃいけないし、やることが多くて幸せです、逆に」。復活はスタートラインにすぎず、「今まで投げてきた成績よりも良い成績で1年間投げることが目標です」と色紙には「輝」と記した。【鎌田直秀】

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