ミレニアム世代の旗頭になる。初の「現役ドラフト」で西武から日本ハムに加入した松岡洸希投手(22)が15日、札幌市内の球団事務所で入団会見を行った。年俸は600万円、背番号は68。00年生まれで、同学年は吉田、野村、万波と多く「仲間に入れてもらうだけでなく、プロとして、プレーでその世代を引っ張れるような選手になりたい」と意気込んだ。(金額は推定)

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松岡が雪の札幌で、新天地でのブレークを誓った。前日14日に北海道入り。見渡す限りの銀世界に「外に出た瞬間に、凍えるような寒さでした」。9日の現役ドラフトでは、日本ハムが1番指名の権利を勝ち取り、歴史的な“指名1号”となった。球団から連絡を受けた際は、先輩の結婚式に出るため大阪にいたという。「新幹線を降りたら連絡がきて。呼ばれたのかな、と。絶対に活躍してやる、やってやるぞという気持ち」と意気込んだ。

あこがれの“ミレニアムの輪”に入ることを楽しみにしている。桶川西では3年夏の北埼玉大会初戦で花咲徳栄の野村と対戦し、敗れた。「2打席対戦してツーベースとデッドボールを当ててしまった。まず謝って、しっかり仲良くなれたら」。吉田については「甲子園で活躍していて、僕から見たらオーラがすごくって恐れ多いですが、しゃべりかけにいきたい」。当然、ただの仲良しグループになるつもりはない。「プロである以上は誰にも負けたくない。プレーで世代を引っ張っていけるようになりたい」と強い口調で話した。

夏場にフォームを微調整し安定感が増した。イースタンでは8月16日楽天戦以降、10イニングを投げ4安打無失点。この夏から左足を上げた際に静止するよう意識し「コントロールも良くなりゾーンを狙っていけるようになった」。建山、加藤両コーチが横手投げと言うこともあり「いろいろ聞いて成長したい」と、さらなる進化を思い描いた。

稲葉GMは「右バッターにもフォーク、変化球を投げられる。空振りが取れてゴロが打たせられる。新球場はゴロピッチャーが有利になるので」と期待。3年で1軍登板7試合、今季はゼロに終わった。生かし切れなかった才能を、北の夢舞台で花開かせる。【永野高輔】

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