台湾投手の系譜を継いでいく。オリックスにFA移籍した森の人的補償として西武に加入した張奕投手(28)が19日、埼玉・所沢の球団事務所で入団会見した。背番号は「47」に決定。「戦力として選ばれた。期待に応えられるように」。中継ぎとして期待され、来季は50試合以上の登板が目標だ。

台湾出身。西武には郭泰源、許銘傑、張誌家ら過去に同郷の右腕が活躍してきた歴史がある。「続きたいというより負けないように頑張りたい」。今は野手にも、台湾にルーツを持つ頼もしい存在もいる。呉念庭は小学校時からライバルチームだった仲。連絡すると「同じユニホーム着るとはビックリ。よろしくな」と言葉をかけられた。「ワクワクしています」と気持ちは高ぶる。

今季は15試合の救援登板で防御率2・38。最速157キロの直球とフォークが武器になる。日本経済大から17年に育成ドラフト1位でオリックスに入団時は外野手だった。投手転向は18年途中から。まだまだ伸びしろも秘める。「セットアッパーとして活躍したい。簡単に奪えることではないが、競争で勝ちたい」と未来を描いた。【上田悠太】

▽西武渡辺GM(張奕について)「後ろの中継ぎ、セットアッパー的なところを補強しようと選んだ。1個1個レベルの高い球を投げ、まだまだポテンシャルのある投手。50、60試合くらい投げてくれれば一番いい。可能性は十分にある」

【関連記事】西武ニュース一覧>>