DeNA入江大生投手(24)が、抑えの定位置争いに挑む。オーストラリアでのウインターリーグから宮国とともに帰国し、21日に取材に応じた。キャンベラ・キャバルリーで1カ月半プレーした入江は、来季を見据え「一番高いところに目標設定して、後ろ(中継ぎ)だったら9回(抑え)を目指します。下からの底上げがチームの強さに直結する。若手の僕たちが先輩たちのお尻をたたく」と言い切るほど、手応えをつかんで帰ってきた。

先発3試合含む9試合に登板し2セーブをマーク。実戦の中で新球ツーシームを試し投球感覚を養った。今季は57試合で63イニングを投げ、球数は1049球と後半に息切れした。直球が売りなだけに「真っすぐを待っているバッターを1球で仕留められて、なるべく体の負担を減らせるように」と、芯を外したゴロを打たせ球数減につなげることでシーズンを投げ抜く。

異国の地でもキャラは全開に発揮。初日からスピーチと声出し役を担った。ギャグは「2000個ある」と公言する男だ。「僕レベルでは日本でウケるのは当たり前。言葉も環境も違うけど、臨機応変に対応できたと思います。あの手この手を使って」と、現地では笑いでハートをつかんだ模様。来季は貪欲に、ストッパーの定位置もつかみにいく。【栗田成芳】