海を越えて吉報を届ける! ソフトバンク石川柊太投手(30)が22日、福岡市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、3000万円増の年俸1億5000万円プラス出来高でサインした。今季は先発の柱として23試合に登板し、7勝10敗、防御率3・37。プロ10年目を迎える来季は「全部勝つつもり。目指せ、登板数イコール勝利みたいな。勝率100%。志としてはチームにとっては一番いい」と力強く語った。

今オフ、チームメートだった千賀が海外FA権を行使してメッツに移籍した。「自分のことのようにうれしい。日本球界の枠じゃない志で、野球に向き合っている姿を近いところで見ていました。それに影響されてここまでこられた」。同じ育成出身の先発型。公私ともに親交も深かった。

1学年下の後輩だが「今日はあれがよくなかったね」と“ダメだし”を受けたこともあった。数え切れないほどの刺激を受けてきたが、今度は刺激を与える番を目指す。「ギフターになりたい。与える者になりたいというところはあります。千賀に」。理想的な会話は「最近よくね?」「あれどうやって投げてるの?」と言われること。「おこがましいけど、千賀のためになるような存在になりたい」。快投連発で「遠いアメリカでも自分の名前が届くような活躍がしたいと思います」と誓った。

最後にもう一度、表情を引き締めた。「来年は優勝あるのみ。(千賀という)柱がなくなって、どうチームバランスが崩れるのかは分からない。ひたすら自分の柱を太くすることが今できることです」。3年ぶりV奪回を導く大黒柱になる。【只松憲】

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