レッドスターにアタック! 阪神近本光司外野手(28)が、来春の沖縄・宜野座キャンプに球団が臨時コーチとして招聘(しょうへい)する予定のOB赤星憲広氏(46=野球評論家)に積極質問する構えだ。

「赤星さんとはよくしゃべるので、いろんなことを聞けたらいいなと思います」と力を込める。

同じ左打ちの俊足外野手。大学、社会人を経てのプロ入りルートが同じと共通項の多い先輩だ。これまでも会話の機会はあったが、聞きたいことについては「変わってきてますね」という。「ここ4年(プロでプレー)してきて、客観的に(自分を)見たいので」。たわいもない雑談から真剣トークまで。その全てが成長の糧につながることはいうまでもない。

今年は2年ぶりに盗塁王に輝き、2年連続のゴールデングラブ賞、ベストナインを獲得。プロ5年目の来季を迎えるにあたって「知っちゃう怖さというか、難しさがある」と語る。

「1年目は何も知らないから自分の感覚で勝負できますけど、社会人もそうですけど、都市対抗の予選の怖さは1年目は分からない。2、3年目と続けていくうちに怖さだったり、会社を背負っている難しさもあるんです。その怖さはだいぶ出てきている」

その怖さに打ち勝つためにも、赤星氏との時間は大きなプラスになるはずだ。 来年3月のWBCに臨む侍ジャパンの最終メンバー候補に残っているとみられ、現在は地元の兵庫・淡路市で自主トレ中。例年より早めの調整で侍選出に備える日々が続く。虎のリードオフマンが着々と23年への準備を進めていく。【中野椋】

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