エンゼルス大谷翔平投手(28)が6日、侍ジャパン栗山英樹監督(61)とともに、都内のホテルで会見を行った。3月のWBCを戦う日本代表のうち12選手が先行発表され、大谷が登場。「素晴らしい選手が集まってくれているので、優勝だけ目指して頑張りたいと思います」と意気込みを語った。

大谷の会見での質疑応答は以下の通り。

-自身初のWBCでどんなプレーを見せたい

今も言いましたけど優勝だけ目指して、勝つことだけ考えていきたい。前回出られなかったですし、自身としても初めてのWBCなので、楽しみにしながら頑張りたいと思っています。

-第1回、第2回のWBCにどんな影響を受けた

印象としては韓国戦のイメージがどうしても強いかなと思います。僕も野球を学生でやっていて、一番楽しい時期じゃないかなと思うので、どうしてもそのイメージになってしまいます。日本のトップの選手たちが1つのチームで、他の国のトップ選手たちとやってるのを見ているだけでわくわくしていたので、今度は自分がその立場になって、いいプレーを見せられるように頑張りたいなと思います。

-栗山監督からどんなオファーを受けた

直接向こうでも話をさせてもらって、まだシーズン中だったので僕自身まだ来年の、シーズン前のWBCについて考える余裕はあまりできなかったんですけど、シーズンが終わって自分の考えをまとめて、連絡させていただいたという感じです。

-栗山監督から選手愛を感じたシーン

あんまり感じたことはないですね(笑い)。冗談ですけども。本当に1人1人の選手と対話する監督だと思うので、一緒にプレーしたことがない選手も数日でお互いを知ることができるんじゃないかなと思いますし、そういう雰囲気を持っている監督だと思うので。集まる選手は何の不安もなくプレーできるんじゃないかなと思います。

-WBCに何を求めて参加する

勝つことだけ考えて、それ以外は何でもいいかなと思うので、その中の1つの戦力として必要だと言ってもらったことにすごくうれしさを感じていますし、それに応えられるように。また個人的には日本でプレーするのは久々なので、そこも1つ楽しみかなと思います。

-投手と打者、起用について

できることをやりたいなと思っているので、選手っていうのは使われる立場ですし、自分で他の選手の起用法をタッチできるわけではないですし。自分にできることを精いっぱいやりたいなと思っています。

-海外のスター選手も出るが米国の本気度感じるか、また同僚のトラウトと何か話したか

他の国もね、アメリカに限らず素晴らしい選手が、本当にトップのトップが集まっている印象を受けるので、難しい戦いになるのは分かりきってると思いますけど、精いっぱい日本の野球で頑張っていきたいと思ってます。トラウト選手は誰しもが認めるトッププレーヤーだと思うので、シーズン中から少しずつ話もしてましたけど、個人的にはあんなにすごい選手たちが集まるとは正直思ってなかったので、いち野球選手のファンとしては、本当にすごい選手だなと、見るだけ価値があるんじゃないかなと思うメンバーだと思います。

-なぜWBCで勝ちたい

僕自身が一番野球を楽しい時期にそういうプレーを見せてもらって、そういう試合を見せてもらって、いつか自分がここでプレーできたらおもしろいだろうなっていう、1つの夢として持っていたので。話をいただいた時点である程度前向きな気持ちでしたし、前回ケガで出られなかったところもあるので、なおさら今回しっかり出場したいなという気持ちになったと思います。

-日本の強み

投打のバランスで見た時はやっぱり投手力のほうが上なのかなという印象なので、今NPBに在籍している投手含めて、素晴らしい投手がたくさんいると思うので。短期決戦は特に投手重要ですし、そこらへんの投手力が1つかなと思います。

-ファンにメッセージ

短期決戦なんで数少ない試合ですけど、選手たちも勝つことを考えてますし、ファンの人たちにとっても勝つことが一番見ていておもしろいところじゃないかなと思うので、一緒になって戦えたらなと思ってます。

-宮崎合宿参加の可能性

さっき栗山監督からも話があったように、日程的にね、強化試合どのタイミングでメジャーの選手が出られるのか少しはっきりしていないところがあるので。合流の日程に関してはそれによって、自分が向こうで実戦をしてからこっちに入った方がより実戦的にできるかなと思えばその方向でいきたいですし、サインプレー含めてチームの合流を早くした方がいいなと思えば、早く来ることももちろんあると思うので。臨機応変に対応したいなと思ってます。宮崎はフェニックスリーグとかで少しお邪魔したことがあるので、多少おいしいお店とか知ってるかもしれないんで、行ってみたいかなと思います。

-出場決断にあたって栗山監督の存在

本人を目の前で本当に申し訳ないんですけども、おそらく誰が監督でも出たいなという気持ちは前向きだったと思うので、そこはおそらく変わることはなかったかなと思いますし。ただ自分のことを知ってくれている監督が指揮を執ってくれるかそうでないかは、選手にとっては大きいところではあるので、決断する容易さというか、しやすさというのは、栗山監督だったからこそというのはあるかもしれないと思いますし、今回こうやっていい選手が集まってくれているのは、そこに要因があるんじゃないかなと思います。

-なぜ背番号16

背番号は自分自身であまり大きなこだわりはないんですけど、前回出られなかったのが一番かなという。それまではずっとジャパンは16番を付けてきたので。自分にとって日本代表は16番かなという印象が強いことが一番かなと思います。

-以前16だったのは

先輩優先みたいな、野球界あるあるですけどね。そういうところがあるので。僕は背番号にこだわりないですし、偉大な先輩方にいい番号を付けていただけたらなという感じですかね。

-初めて代表でダルビッシュと同じチームになる

個人的にはすごく特別なことじゃないかなと。球団の先輩でもありますし、入れ違いだったので(一緒に)やる機会はなかったですけど、僕が一番野球楽しかった時期に日本を引っ張ってきた投手の1人なので、ずっと見てきましたし、そういう方と一緒にできるっていうのは自分にとって、チームにとっても素晴らしいことじゃないかなと思います。

-出場決断後にダルビッシュと連絡

連絡はとってますね。たぶん僕が向こうにいったタイミングで少し話すんじゃないかなと思ってますけど、そのときの流れによってじゃないですかね。

-1次ラウンドで対戦する韓国チームと選手の印象

素晴らしい選手が多いなという印象がまずは、アジアの中でもそうですし、世界的に見ても、バッターもピッチャーもどの世代でも素晴らしい選手が多いんじゃないかなと思うので。まだどういう選手が来るのか僕の中では分かってはいないですけど、どの世代でも世界で戦えるトップ選手が出てくる国じゃないかなと思うので、本当に素晴らしい野球をしてるなと思ってます。

-村上や佐々木朗ら、渡米後日本のスターになった選手たちが大谷と戦うのを楽しみにしている

NPBを見ても僕の知らないような選手たちがたくさん出てるので、おそらく代表の選手たちの中にも僕が知らない人たちが出てくるんじゃないと思うんですけど、まずはそこのコミュニケーションが第一じゃないかなと思いますし。僕は確かにダルビッシュさんとやるのも楽しみですけど、勉強したいなとかって気持ちは二の次で、本当に勝つことだけ考えてやっていきたいと思ってますし、他の選手たちもそういう気持ちを持ってプレーするのがベストじゃないかなと思うので、実際に大会が終わってみて、ここが勉強になったなと後に感じることはあると思うんですけど、やってる時に関しては、そういうこと抜きにして本当に対等に頑張りたいなと思ってます。

-コミュニケーションとる上で考えていること

とりあえず話すことじゃないですかね。自己紹介からだと思いますけど。年齢も上なのか下なのか分からないような選手たちももちろんいると思うので、とりあえず最初は全員に敬語から入りたいなと思ってます。

-勝ちたい思いの根底にあるもの

野球を始めてから今日まで1位以外を目指したことはないので、そういう意味では負けていいと思ったことはないですし、その中で、目標の1つである大会で勝ちたいと思うのは自然な流れかなというのが率直なところだと思います。

-現在の調整具合

調整は例年通り、今のところペースは、去年おととしと同じような感じでは来ているので、本当に体調がいいことだけが、今のところ、いい報告かなと思って、このままの流れでいければいい状態で臨めるんじゃないかなと思います。

-年上も年下もいる日本代表でどういう立ち位置で貢献したい

言葉で引っ張っていくタイプではもちろんないので、本当にやることだけしっかりやりたいなと思ってますし、このレベルで、そういうレベルの選手たちが集まってくるので、誰かに言われてやるような選手たちではないと思いますし、自分たちの役割をまず個人個人がしっかりとこなしていくっていうのが、まずいいチームになる1つの要因かなと思うので、自分も含めて、やるべきことをしっかり個人個人がまずやっていくことかなと思います。

-侍ジャパンの活動で一番楽しみにしていること

楽しみにしていることは特にないですね。ある意味試合も楽しみにしていますし、ただ遊ぶ楽しみとは違って、緊張感も含めた、なかなか味わうことのできない試合を大事にしているという意味で楽しむということはあるかもしれないですけど、遊びの野球とはまた違う、緊張感の中の楽しみ方が大事かなと思います。

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