85年の日本一メンバーで、阪神元監督の真弓明信氏(69=日刊スポーツ評論家)がランディ・バース氏(68)の殿堂入りを祝福した。2度の3冠王を達成し、猛虎史上最強の助っ人と呼ばれる同氏が日本野球で成功した理由を語った。

「殿堂入り、おめでとうございます。あれだけの成績を残せたのは、技術的な要素も当然あったと思うが、技術を持った外国人選手は他にも数多くいた。バースが成功した一番の理由は『対応力』にあったと思う。ロッカールームでチームメートと将棋を指したのは有名な話だが、来日1年目からよく食事に出かけたり、飲みにいった。あれは異なった環境に溶け込もうとする『努力』だった。日本の野球、日本の生活、そして日本人に、あれだけなじもうとした選手は、なかなかいない」