読売新聞東京本社、巨人、よみうりランドの3社が、稲城市のよみうりランド遊園地に隣接するエリアで計画している総事業費250億円超の「TOKYO GIANTS TOWN」(東京ジャイアンツタウン)の構想が固まった。

25日、国内で初めてとなる水族館一体型の球場を建設するとともに、周辺に飲食、スポーツ関連施設などを設けることも計画していると発表した。

かつて鍛錬の場にしていた多摩川グラウンドは、近隣の住民がふらりと立ち寄り、未来のスター選手に気軽に声をかけることができた集いと交流の場だった。東京ジャイアンツタウンは、チームの「心のふるさと」を再現、発展させる。また生きものの命を育て、次世代に伝える水族館を併設することで、新たな人の流れを創出し、地域にさらなるにぎわいを生み出すことを目指す。

■東京ジャイアンツタウンの全体像

構想の中心となる新GIANTS球場は、多摩丘陵の自然に溶け込む開放感あふれるスタジアムで、レフトスタンドの後方に、水中回廊を備えた本格的な水族館を併設する。芝生席が広がる外野席から、コンコースを通ってすぐ水族館へ行くことができ、国内初となる水族館一体型の球場となる。新GIANTS球場は25年3月、水族館もあわせたグランドオープンは26年度中の見通しとなっている。

■新GIANTS球場の概要

人工芝の野球場で、イースタン・リーグ公式戦と巨人の練習に活用するとともに、貸し球場として大学、社会人、女子野球、高校野球の予選などさまざまなニーズに対応する。イースタン・リーグの公式戦は天然芝のジャイアンツ球場と、人工芝の新GIANTS球場という特徴の異なる2つの球場で開催することになる。