中日からトレードで移籍した楽天阿部寿樹内野手(33)が快音を響かせた。8日、沖縄・金武キャンプ第2クール4日目のシート打撃で3年目右腕・内星龍投手(20)から二塁打をマーク。膝元低めに沈むフォークをうまく捉えた。守備では主戦場とする内野に加え、右翼にも就くなど、新天地で迎えるシーズン本番に向け、順調な仕上がりを見せている。

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阿部が“らしさ”のある一打を放った。カウント2-0。膝元に沈む、内の落ちる球をファーストスイングで仕留めた。打球は左中間を破り、“移籍後初安打”となる二塁打をマーク。「前に飛んでくれて良かったです。ケガなくやってこられてるのでコンディションは良いかなと思います」とうなずいた。

中日からトレードで加入した。新天地で迎えた初のキャンプは充実している。「良い打者が多いので見ていて勉強になります。これからは聞きながら勉強していきたい」と多くのことを吸収していく。島内宏明(33)とは明大で同期だったこともあり、すぐにチームの輪に溶け込んだ。阿部は「話しかけてくれるので助かってます」と笑顔を見せた。

内野に加え、外野も守れるユーティリティーさが持ち味の1つだ。昨季は外野では左翼のポジションがほとんどだったが、この日は右翼の守備にも就いた。「ほとんど(右翼は)やったことがないです。試行錯誤しながらです」と話し「いろいろ教わりながらやっていきたい」と意欲的に取り組んでいく。

12日からは対外試合が始まり、オープン戦と実戦が増えてくる。「タイミングの面だったり、しっかりとできるように、振る量も変えずにやっていきたい」と力を込めた。開幕までに、さらに仕上げていく。【佐藤究】

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