ひむかリベンジャーズが出陣した。巨人梶谷隆幸外野手(34)と三上朋也投手(33)が10日、2軍春季キャンプのシート打撃で対決した。

第1打席は四球。梶谷は「対戦したことがないから、余計分からなかったですね」と言いながら6球目の内角変化球を見極めた。第2打席は二ゴロ。三上は「マウンドの感触、打者の反応、力みなどブルペンでは得られにくい収穫が多かった」。元DeNA戦士の初“タイマン”だった。

1軍のサンマリンスタジアムから約500メートル離れたひむかスタジアムで、汗を流す。FA加入後、2度の手術を経て1年4カ月ぶりに実戦形式を行った梶谷は、オフに育成となり「005」の3ケタを背負う。黒土の上でバットを振る頃、隣接するブルペンでは三上が投げ込んでいた。9年間所属した古巣を戦力外となり「053」で再出発。「いいストレスのかかり方をしています」と新天地を楽しみながら、半袖姿で若手に交じって腕を振る。

かつてDeNAで主力を張った2人は、未来を変えるために必要なことは分かっている。本当に大事なことは、自分に負けないこと。この日、三上は打者8人に安打性1本に抑え、梶谷は2打数無安打1四球。目の前の結果だけに一喜一憂なんてしない。12日紅白戦に登板予定の三上は「今できるベストを出して最大限のアピールをしたい」。梶谷は「中途半端にできますというのはおかしい。ちゃんとできる状態で」と3月中の実戦復帰を期す。これは、野球人生のリベンジだ。【上田悠太】

○…ドラフト1位浅野翔吾外野手(18=高松商)は超積極スイングで勝負する。「8番DH」で実戦デビューとなる11日の紅白戦に向けて「見逃し三振はしたくない。打てる球、ストライクは全部振って、三振でもピッチャーにこれだけ振ってくるのは怖いと言ってもらえるようにスイングしたい」と決意を固めた。

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