広島黒田博樹球団アドバイザー(48)が13日、宮崎・日南キャンプでドラフト5位の河野佳投手(21)に太鼓判を押した。

右腕が投げ込んだ71球のブルペン投球中、10分以上もマンツーマン指導。「カットボールがすごくいいし、制球も完成された感じがする。即戦力の投手だという感じ」と感心した。

助言したのは持ち球の生かし方。カットボールの内外角の投げ分けにも言及したという。黒田氏も外角からストライクゾーンに入れるバックドア、内角からのフロントドアなど出し入れを得意とした。

河野は感激していた。16年の優勝時はマツダスタジアム近くに住んでいた。理想の投手像も黒田氏だ。9日に打球を右足に当てて心配されたが、それ以来の投球で全快をアピールした。「貴重な時間。あこがれの人に実際教えていただいて財産になります。聞きたいこともしっかり聞けました。足はもう全然気になることなく、順調にきています。焦らず自分のペースでやっていきたい」とレジェンドに感謝した。

自身の大ファンと知らされた黒田氏は「直接聞いていないので分からないけど(笑い)。入団時の僕よりもずっとすごいボールを投げるし、僕よりすごい投手になる可能性は全然ある」と見込んでいた。