先発に再転向した阪神岩貞祐太投手(31)が練習試合サムスン戦で3年ぶりの先発マウンドに立ち、2回無失点、4奪三振と上々のスタートを切った。

20年8月10日DeNA戦(横浜)以来のまっさらなマウンドに「ちょっとそわそわした」と、胸が高まった。

1番から5番まで左打者が並ぶ中、初回は2三振を含む3者凡退。2回も簡単に2死を奪い、この試合で初めて対戦する右打者の6番には2球チェンジアップを使うなど先発仕様の投球で追い込み、最後はスライダーで空振り三振に仕留めた。「3年前に先発をしていた時の感覚は、もうあまりない。逆にリリーフで培った勝負勘だったり技術を生かしたい」。昨季は中継ぎとして53試合に登板。自己最速を更新する154キロを計測するなど、短いイニングに全力投球し防御率2・57と抜群の安定感を見せた。

この日の最速は148キロ。「ちょっと力感を抑えて投げる真っすぐを試した」。長いイニングを投げるために直球にも強弱をつける。伊藤将に続く先発左腕として期待している岡田監督は「だいぶ緩急もついてきた。同じ左で大竹も刺激になっているんちゃう」と、大竹らとのハイレベルな争いに目を細めた。【石橋隆雄】

阪神10点快勝!井上広大満弾、佐藤輝明とドラ1森下翔太適時打 呉昇桓も来た/サムスン戦詳細