右足関節骨折から完全復活を目指す広島床田寛樹投手(27)が22日、ブルペンで今キャンプ最多となる130球の投げ込みを行った。

自らお願いして球を受けてもらった会沢を相手に、自然と熱がこもった。途中から実戦を想定して打席に立ってもらい、真っすぐを中心に、カーブやスライダー、パームボールなど全球種を投じた。「球数を投げても(右足は)全然問題なくできたので良かった」

会沢からは何度も「ナイスボール」という声が飛んだ。直球の球質に課題を残したものの「変化球は全部良かった。すごく、いい球を投げていた」という評価を受けた。バッテリーの輪に加わった指揮官からは「18勝3敗、防御率1.20ぐらい(はできる)」と新井流の激励をもらった。

キャンプ初日から明るく取材対応を続けていた左腕も、心の中では不安があった。「自分のイメージと球が違っていた」。患部の強化と投球練習を重ねながら階段を上がり、ようやく手応えをつかんだ。「ずっと不安だった。自分のイメージと(投げている)球が全然違っていたので。(会沢から)いいと言ってもらえたので、ちょっと不安はとれたと思う」。今年初の対外試合となる週末のオープン戦登板を前に、大きなステップを踏んだ。【前原淳】

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