「左の神様」任せろ! 阪神の糸原健斗内野手(30)は24日、「代打の切り札」としての役割を受け入れた。前日23日、岡田監督は左右の代打要員として糸原、原口を起用する方針を明言。実際に練習試合・中日戦でも両選手を投手の左右に合わせて代打起用していた。一夜明け、虎のいぶし銀は「チームに貢献できるように準備して、自分の仕事を全うするだけ。しっかり頑張っていきたい」と力強く決意表明した。

昨季は132試合に出場し、先発起用が122試合。クリーンヒットのみならず、内野ゴロの間に打点を挙げるなど、しぶとい打撃でチーム3位の36打点を記録した。その勝負強さが評価され、23年は重要局面の切り札に任命された形だ。「自分の持ち味というか、粘り強さとか勝負強さを出していければ」。昨季495打席に立った“事起こし職人”が持ち味を一打席にぶつける覚悟だ。

キャンプ中は主に三塁でプレー。この日の内外野連係ノックでは、2軍戦出場のため手薄となった二遊間に入り、軽快に中継プレーをこなした。その後は三塁の守備もこなすなど、守備面での準備も万全だ。

今日25日のヤクルトとのオープン戦では、小川やドラフト1位吉村ら好右腕が登板予定。「右キラー」として期待される背番号33は「しっかり結果にこだわって、良い状態で開幕を迎えるようにやるだけ」と引き締めた。新たな役割を背負い、今季初のオープン戦を迎える。【波部俊之介】

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