日本ハムのベテラン宮西尚生投手(37)が思い出の地で快投した。

5回に3番手で登板し、2三振含む1回を完全投球。昨年9月に左肘手術も、ここまで実戦3試合の計3イニングで1安打無失点と状態が良く「真っすぐの強さはかなりある。腕を振り切れているのが一番」と手応えを口にした。

08年5月21日(西武戦)にデビューし、歴代最多351試合に登板した札幌ドームでは自身最後となるマウンドだった。先頭の楽天阿部、続く小郷を力強いストレートで連続の空振り三振に切って取り、最後の黒川も直球で三邪飛と完璧。昨年5月21日の西武戦では通算800試合登板も果たした舞台で「優勝も味わったし、記録もここでつくった。やっぱり広いなあと。最後かな、と思いながら投げた」と懐かしんだ。

当然、思い出に浸るだけではない。狭くなる新球場で投げる姿も思い描き「エスコンならこうかなとか、ああいう打球は(スタンドに)入っちゃうんじゃないかとか、もっと低めに投げないといけないとか確認しながら投げていた」。鉄腕25番。ケガを乗り越え、着々と新たなステージへ踏み出す準備に、取りかかっている。【永野高輔】

○…メネズが今季実戦初登板した。8回に5番手で登板し、1安打無失点2三振。2日の紅白戦で登板予定だったが、皮膚にアレルギー症状が出たため回避。ようやくマウンドに立ち「思ったより感覚が良かった。これから変化球の制球を課題にやっていきたい」と振り返った。昨年9月に左膝を負傷も「特に問題なくできている。100%の力で動けている」と手応えを口にした。

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