侍ジャパンの一員として14年ぶり3度目のWBC優勝に貢献した中日高橋宏斗投手(20)がチームに再合流した。立浪監督、落合ヘッド兼投手コーチに帰国の報告、メダルなどを披露した後に、グラウンドでランニング、キャッチボールで調整。試合前には凱旋(がいせん)会見が行われた。

「感じたことのないプレッシャーだった。国を背負ってマウンドに立ったことは信じられない。自分がそこに立ったことが信じられない」。立浪監督から贈られたシャンパンを持って会見場に登場した右腕は、約40日間の経験を振り返った。

22日(日本時間)の米国との決勝では、2点リードの5回から登板。無死一塁のピンチを背負ったが、トラウト、ゴールドシュミットを三振に打ち取るなど1回2安打無失点と大役を果たした。最年少選出のWBCでは3試合3回3安打1失点、防御率3・00。「自分自身のこれからの目標や、意識が確実に変わった。中継ぎで入ったのが自分のいまの立ち位置。先発で投げたい。自分の地位を上げて先発で選んでもらえるようにやりたい」と、3年後のWBCへの飛躍を誓った。

○…高橋宏が米国の飲酒年齢制限でWBC優勝のシャンパンファイトに参加できなかった件を振り返った。「ゴーグルつけてシャンパン持っていたら、マネジャーから始まる1分前くらいに『21歳からしか酒は飲めない』と言われた。無理やり入ろうとした(笑い)。端っこで水を持って、楽しそうなみんなの動画を撮っていた。悔しかった。日本ではやれるのでやりたい」。今季の中日での優勝ビールかけへのモチベーションに変えていた。

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