先発転向を志願して“本拠開幕投手”を任されたロッテ西野勇士投手(32)が、19年9月7日ソフトバンク戦以来1305日ぶりとなる先発での勝利を挙げた。

初回1死一、二塁から野村に3ランを浴びるなど5回4失点だったが、6奪三振などの粘りの投球は見せた。「先発の勝ちは全然違う。今日は自分でとった勝ちだと思っていない。先に点をとられてすごい苦しかったけれど、野手の人が点をとってくれて助けられた勝ち」と目を潤ませた。

吉井監督が導入する守護神を固定しない終盤のリレーで無失点に抑え、逃げ切った。指揮官は「キーポイントは6回の守備だと思う。一番強い打者の巡りだったので、あそこでしっかり小野が締めてくれた」。3回り目の2番から始まった場面を3者凡退に封じたことを評価した。小野、ペルドモ、復帰後初登板の沢村とつなぎ、最後は益田がマウンドに。リリーフ陣も今季初の勝ちパターンで結果を出した。【鎌田直秀】