オリックスのエース山本由伸投手(24)が自己ワースト11安打を浴び、8回途中3失点で今季2敗目を喫した。

「立ち上がりから3者凡退に抑えられず、粘りの投球になるなと思っていた。最後粘り切れず連打をされてしまったので反省点です」。2桁安打を許したのは、昨年5月3日の敵地ソフトバンク戦の10安打以来。悔しさがにじんだ。

「ちょっと上半身に力みがあったりで、うまく下と合わなかった。落ち着いて合わせようと思ったんですが、力が入っていたところもあったので、合わず…という感じです」。中盤からは、これまで試合中の修正で有効に使えたこともあるカーブを多投。6回以外は走者を背負いながらも粘投したが、1点リードの8回に先頭から3連打を浴び同点に追いつかれた。1死二塁から代わった宇田川も、流れを止められなかった。

打線は西武高橋に5安打完投を許し、8三振を喫した。5番杉本が4回に2戦連発、リーグトップの6号先制2ランを放ったが、主砲が打てば負けない“不敗神話”も今季6試合目で止まった。

勝てば首位浮上の可能性もあった一戦で敗れて4位まで落ち、連勝も3でストップ。再び首位を目指す戦いに戻る。中嶋監督は打線に「いつもいつもできるわけじゃないので、切り替えてやるしかない」と求めた。山本も「次の試合をしっかり投げるだけなので」と次戦の必勝を期した。【磯綾乃】

○…高卒3年目の山下がプロ初勝利からの連勝を目指す。初めて本拠地で先発する23日の西武戦(京セラドーム大阪)に向けて、22日はマウンドを入念にチェックするなど調整。「ホームで投げたいと思っていたので、とても楽しみです」。記念の白星を挙げた11日の敵地楽天戦から中11日。「1人1人勝負していくだけかなと思います」と意気込んだ。

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