流れを変えた。阪神及川が2回1安打4奪三振無失点で巨人打線を封じ、打線の反撃を呼び込んだ。「ある程度腕が振れて、しっかり低めに投げられた。そんなに苦しくない投球が出来た。気負うことなく投げられた」と振り返った。

先発西勇がまさかの3回5失点で降板。嫌なムードの中、5点ビハインドの4回に登板した。いきなりの中軸対決も、3番ブリンソンを空振り三振。岡本和を投ゴロ、中田翔を空振り三振と3人で料理。回またぎでの5回も1安打を浴びたが2三振を奪った。最速は151キロを記録し、序盤3回で9安打を放った相手打線を封じ込めた。

快投に打線も奮起。直後に反撃の4得点を上げた。「ヒットは打たれたけど、ストライクが先行して流れ良くいけた。それがその後の攻撃につながってくれたと思う」と納得の表情。流れを呼ぶ投球に岡田監督も「やっぱり流れ変えるよなあ、ああいうのは」と目を細めた。

18日に湯浅に代わり、1軍昇格。これで3戦連続無失点と好調をキープ。「どんな場面でもゼロに抑えるということは変わりない。しっかりやっていきたい」。守護神を欠く中、若き左腕の奮闘が頼もしい。【波部俊之介】

■3回5失点、今季最短KO

先発西勇が今季最短&ワースト失点となる3回9安打5失点でKOされた。初回、岡本和に先制適時打を浴びると、3回には大城卓に適時三塁打、投手の戸郷にも適時打を許すなど4失点。その裏の打席で代打を送られた。今季はここまで3試合いずれも6イニング以上を投げて自責点3以下のクオリティー・スタート(QS)だったが、試合序盤にまさかの降板。今季2敗目を喫した右腕は「言い訳は出来ない。次の試合も切り替えてやるだけなんで。もう終わったことやし、前向くしかない」と切り替えを強調した。

■今季初被弾&初失点、痛恨3ラン

岩貞が今季5試合目で、初被弾、初失点となった。4-5の8回に5番手で登板も、先頭のウォーカーに安打を許し、三塁・佐藤輝の失策も絡んで1死一、三塁とピンチは拡大。代打・長野に試合を決定づける3ランを浴びた。先頭打者の出塁が痛恨の失点につながり「打たれるのと抑えるのとでは違うので、次回に生かしていきたいです」と語った。