おかわり君、待ってるぞ! 西武栗山巧外野手(39)が今季1号ソロを放ち、チームを交流戦初勝利に導いた。

同学年の中村剛也内野手(39)が、5月27日に右外腹斜筋損傷で登録抹消となった中で存在感を示した。「6番DH」で5月7日オリックス戦以来の先発出場。1-0の4回先頭、阪神西勇の3球目、内角136キロスライダーを右翼ポール際に突き刺した。直前の2球目も同じく内寄りのスライダーを捉えたが、同じく右翼ポール際への打球は惜しくもファウル。“打ち直し”での貴重な1発に「自分としてももちろんうれしいですが、(先発の)本田がピンチをしのいで帰ってきましたので、その直後に打てて良かったです」と喜んだ。

これで入団4年目の05年から19年連続となる本塁打をマーク。“打ち直し弾”については「たまたまですかね。こちらは必死にバットを振るだけ。それだけです」と冷静に振り返った。

中村が不在の中での活躍に「(本塁打の)おかわり、いったろうかなと思ったんですけど、おかわりいけるだけ、あいつはよっぽどすごいんですよね」と、盟友を思いやった。

チームの左打者としては4月18日ソフトバンク戦(東京ドーム)の5回にペイトンが3号2ランを放って以来、久々となる左打者の本塁打。ベテランの活躍に松井稼頭央監督も「大きかったですね、あそこの追加点。本当に頼りになるバッターですからね。あそこの1発はほんとに大きかった」と納得の表情だった。