セ界首位を走る阪神が、パ最下位の楽天にまさかの逆転サヨナラ負けを喫した。

1点リードの9回2死一、二塁。守護神の湯浅京己投手(23)がこの日無安打だった1番小深田に逆転3ランを右翼席に運ばれた。8回に2点差をひっくり返し、9回あと1人からの悪夢に杜(もり)の都で声援を送ったファンもあぜんぼうぜん。この回から登板した湯浅は1死後、連続四球を与えるなど不安定な投球。小深田への投球も初球の真っすぐが甘く入ってしまった。湯浅は今季初黒星。今季初のサヨナラ負けを喫したチームは、最多貯金19が目前でするり。カード負け越しを喫し、この日ソフトバンクに勝った2位DeNAとのゲーム差は5・5になった。岡田彰布監督(65)は2四球を与えた湯浅について「そら自滅やんか」と厳しい表情。守護神継続については「今はしんどいやろ」と話し、配置転換を示唆した。

▽阪神湯浅(9回に逆転サヨナラ3ランを被弾し、今季初黒星)「自分の力不足なんで、もっと状態上げていけるように頑張ります」

▼阪神が逆転サヨナラ負け。サヨナラ負けは今季初で、サヨナラ被弾は22年6月22日広島戦以来。逆転サヨナラ被弾は20年10月15日中日戦で、3-2の9回にスアレスが高橋周に3ランを浴びて以来、3年ぶり。

▼湯浅のサヨナラ被弾は初めて。サヨナラ打は22年3月29日広島戦で、2-1の9回1死満塁から救援し、西川に逆転サヨナラ2点打を浴びたことがある(負け投手はケラー)。

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