6月の第3日曜日は「父の日」。ときに厳しく、そして優しく育ててくれた父との思い出、感謝をプロ野球選手たちが語った。

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日本ハム田中正義投手(28)の父淳さん(62)は大の野球好き。

「父は高校生ぐらいまで、軟式とかだったと。全然本格的にはやってないと思うんですけど野球が好きで。ずっと家のテレビはプロ野球がついてました」。小1の頃、兄と野球ゲームで対戦しているうちに気持ちが高ぶり「実際にやってみたい」とお願いすると、チームを探して連れて行ってくれた。「土日は一緒に練習に行って中学ぐらいまでキャッチボールもしてくれました」と振り返る。

プロ入り後、結果が出なくても野球の成績には一切触れなかった父。「それが僕にはありがたかった」。初セーブ、初勝利の際は、気付けば「おめでとう」とラインが入っていた。「ずっと心配かけてきたので、今年1年頑張って、少しは安心してもらえるようになれたら」と、恩返しを誓った。【永野高輔】