伸びしろたっぷりの若手加入で、チーム力アップだ。

中日から交換トレードで日本ハムへ移籍した郡司裕也捕手(25)と山本拓実投手(23)が21日、北海道北広島市のエスコンフィールドで入団会見に臨んだ。背番号は郡司が30で、山本拓は67。22日から2軍戦で様子を見る予定だが、エースの上沢直之投手(29)は“新弟子”の山本拓について「すぐ(1軍に)行けると思う」と太鼓判。上位浮上への起爆剤になる。

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新緑香る新天地へやってきた2人の表情は、希望に輝いていた。

郡司 名古屋を離れる寂しい思いと新天地で頑張ろうという意気込み。いろいろな感情が交錯しましたけど、今はワクワクした気持ちでいっぱいです。

山本拓 チャンスが舞い込んできた。やってやろうという気持ちが強いです。

記者会見のため、この日、初めてエスコンフィールドを訪問。郡司は「(選手エリアで)スターバックス飲み放題っていうのが一番うれしい」と感激し、試合前に仮眠をよく取る山本拓は「寝具メーカーのマットレスが敷いてあって、アロマのいい香りがして…」と、他球場では珍しい豪華な仮眠ルームに仰天した。

郡司の売りは、高校時代から注目された強打だ。捕手以外にも外野や一塁を守ることができ「打撃で存在感を出して行きたい。松本剛さんの打撃をリスペクトしている」。中日時代は2軍暮らしが長く、稲葉ゼネラルマネジャーは「もしもウチに来たらと、ずっと思いながら見ていた」。DH制のパ・リーグへの移籍は大チャンスだ。大学日本代表で伊藤とチームメートだった郡司は「早くバッテリーを組みたい」と早期の1軍昇格を誓った。

身長167センチと投手陣ではチーム最小の山本拓は、1月に沖縄・宮古島で上沢と一緒に自主トレを行った縁がある。愛称は「やまーん」。トレードが決まり、すぐ上沢に連絡すると、大爆笑されてしまった。その上沢は「えぐいっすよ、ストレート。良くも悪くも一生懸命に投げるので、良い感じで力を抜けば、もっと良くなる。すぐ(1軍に)行けると思います」と、山本拓の才能に太鼓判。中継ぎとして期待されており、先発上沢との継投を互いに熱望した。

稲葉GMは「若くて伸びしろも、まだまだある。ファイターズの主力になっていける存在」。チーム力を蓄えて、上位浮上への勢いを加速させる。【中島宙恵】

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