広島野村祐輔投手(33)が、新井監督が視察したウエスタン・リーグのソフトバンク戦に先発し、3回完全投球で今季初1軍昇格の切符をつかみ取った。

1回、1軍登録選手の周東、嶺井、上林が並んだ上位打線を3者凡退で滑り出すと、2回以降も緩急を交えた投球で凡打の山を築いた。100キロ台のカーブを交えながら、最速130キロ台の直球系で詰まらせる巧みな投球術を披露。3回まで35球、1人の走者も出さなかった。新井監督は「すべての球種がコントロールされて、彼らしい投球だった。(来週)木曜日、彼にとったら今年の開幕マウンドになる。楽しみにしています」と29日DeNA戦での今季初先発を明言した。

球団現役最年長投手は今季、開幕から2軍で登板を重ねてきた。ウエスタン・リーグで9試合に登板し、4勝3敗、防御率3・19。ようやく巡ってきた1軍登板に「自分のベストを尽くすだけなので、そうできるように準備するだけです」と表情を引き締めた。

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