広島坂倉将吾捕手(25)が恩師に3安打猛打賞、完封を引き出す好リードで恩師に成長した姿を見せた。

2回無死一塁からカウント3-1としたヤクルト先発サイスニードの真っすぐを狙った。豪快に振り抜いた一撃は右翼席中段に飛び込む7号先制2ランとなり、広島打線に火を付けた。坂倉自身もその後、左翼線に二塁打、中堅に単打と広角に打ち分け、3安打3打点3得点。三塁打が出ればサイクル安打となった9回の打席は四球に終わるも、4月20日まで1割台だった打率を今季初めて3割に乗せた。

守っては先発九里の完封勝利を引き出し、攻守にわたり勝利に貢献した。この日、神宮球場のスタンドには、日大三時代の恩師・小倉全由前野球部監督が訪れていた。球場入り後に知ったという坂倉は、恩師の前での活躍に「ホッとしています」と頬を緩めた。試合後、スタンドの恩師に頭を下げて球場を後にする背番号31には広島ファンから大きな声援が送られた。

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