ロッテに巨人からトレード移籍した石川慎吾外野手(30)が4日、ZOZOマリンで吉井理人監督(58)と並んで入団会見を行い、日本シリーズで巨人と対戦することを今季目標の1つに掲げた。「今の時点で試合をするなら日本シリーズしかないので、そこをジャイアンツも目指していますし、ロッテもそこに向かっていま戦っているので、そこで試合で出来れば一番最高の形じゃないかなとは思います」。背番号は50に決まり、トレード発表から一夜明けた同日の西武戦(ZOZOマリン)から1軍登録された。

試合前練習ではフリー打撃や守備練習などで出場の準備を整えた。いきなりの先発起用はなかったが、途中出場の可能性はありそうだ。「(練習では)僕は正直、借りてきたネコ状態だったのであたふた、キョロキョロしながらやっていた。自分のことで精いっぱいだったので、まわりのことを見る余裕はなかったんですけれど…」と緊張の面持ちも…。

吉井監督とは日本ハム時代にコーチと選手の関係だった。「あいさつ一つにしてもあいさつだけで終わるんじゃなくて、何かひとこと会話をしてくれる印象。選手たちの表情だったり、コーチの方への接し方を見ていると、非常に良い雰囲気の中で野球が出来ているんだと印象を受けました」と話した。日本ハム時代の同期だった松本剛、上沢、(ソフトバンク)近藤の3人には石川慎から報告。「『吉井さん、ええな~』と言っていました」と指揮官と笑顔で見つめあった。

ファンらからの呼び名については「ロッテには石川(歩)さんもいらっしゃるので、シンゴも(投手コーチの)小野(晋吾)さんさんもいらっしゃるので…」と苦笑い。吉井監督から「それはええで~」と背中を押されると、「ハム、巨人、中学、高校もずっとシンゴと呼ばれてきたので、そう呼んでいただけたらありがたいですけれど、呼びやすいように呼んでください」と会場を和ませた。「ロッテファンの方はすごく熱心で、独特な応援をされる。自分に向けて応援してもらえる選手にならないといけない。風の強い球場とあって、まだまだ勉強しないといけないことがたくさんあるなと感じています」。プロ3球団目での所信表明だ。【鎌田直秀】

 

【関連記事】ロッテニュース一覧