試合には敗れたものの、西武中村剛也内野手(39)がプロ野球史上56人目の通算2000試合出場を達成した。

現役最多462本塁打を誇る希代のスラッガー「おかわり君」には、ファンも多い。球場へは背番号60のユニホームが必需品、隈崎公大さん(26)もその1人。「おめでとうございます」と心から祝福した。この日も球場で見届けた。

よく見れば、ではなく一目瞭然。本家にそっくりだ。特に目もと。「中学生の時に友達に『似てる』って言われて。関心持つようになって、球場行くようになって、そこからおかわり君の大ファンです」という。球場で見知らぬ西武ファンに声をかけられたり、職場でも「似てる!」とちょっと話題になったり。

10年以上、中村を応援し続ける。直接の面識はない。昨オフのトークショー。抽選で当たったサイン色紙を中村から直接もらう時、目が合った。「僕を見て、おっ、って目を開いていた気がします」。

堂々たる体格は身長165センチ、体重97キロ。カレーライスとシュークリームが好物。飛行機ではCAさんに2度手間をかけないよう、最初に“おかわり”分まで、飲み物を2杯もらう。「食べ物を目の前にしてるとほんとニコニコで、ほんと似てるねって言われます」と似た顔で笑う。

その笑顔で、男が男にほれた。「普段は寡黙な人に見えます。でも食べ物とかと一緒に写真とか撮ると、すごくニコニコで撮ってたり。打席ではきっちり仕事して。すごいなと。あの笑顔が好きな人、けっこう多いと思うんですよ。笑ってるっていいなーと。周りの人も巻き込んで幸せになるような、そういう笑顔っていい効果あるんだなと思って」。自身の日常生活でも意識している。

筋金入りの“獅子党のおかわり君”としては「いつまでも」を期待している。

「2000試合を達成して、次は500本本塁打が。なかなか体力的にきついかもしれないですけど、そこまでは頑張ってほしい思いはありますね。一緒に見たいなって」

中村はたまにスタンドを眺めている。「60番のユニホームの人、今日はけっこういるな~って見つけたりしますよ」と喜んでいる。それぞれが、それぞれの力になる。【金子真仁】

【関連記事】西武ニュース一覧