日本野球機構(NPB)は10日、マイナビオールスターゲーム2023(7月19日=バンテリンドーム、同20日=マツダスタジアム)にファン投票で選出されていた阪神の近本光司外野手(28)と湯浅京己投手(23)の出場辞退を発表した。

外野手部門において、セパ全選手の中で最多得票で選ばれていた近本は、2日の巨人戦(東京ドーム)の7回に左腕高梨から右脇腹に死球を受け、翌3日に兵庫県内の病院を受診して「右肋骨(ろっこつ)骨折」と診断されていた。全治は不明で、球宴辞退は回避できない状況にあった。

抑え部門で選出されていた湯浅は、6月15日の交流戦オリックス戦(甲子園)で9回に2被弾を許して敗戦投手となり、翌16日に出場選手登録を抹消。ファームではブルペン入りするなど調整を続けているが、まだ実戦復帰はしておらず、辞退となった。

2人の辞退理由とコメントは以下の通り。

▼近本 辞退理由「右肋骨(ろっこつ)骨折のため」

「ファンのみなさんからたくさん投票していただいた中で、出場できないことはすごく残念ですが、今は1日1日自分ができることにしっかり取り組んで、少しでも早くグラウンドでプレーする姿をお見せできるように頑張ります」

▼湯浅 辞退理由「右前腕のリコンディショニング中のため」

「ファン投票で選んでいただいて本当にうれしかったですし、その中で辞退となってしまい、楽しみにしていただいていたファンのみなさんに申し訳ない思いです。チームのためにまた全力で腕を振れるように、しっかり自分のコンディションを上げていきます。引き続き応援よろしくお願いします」

◆野球協約第86条(出場選手の自動抹消)

オールスター試合に選抜された選手が、オールスター出場を辞退したとき、その選手の出場登録は自動的に抹消され、所属球団のオールスター試合終了直後の年度連盟選手権試合が10試合終了する翌日まで、再び出場登録を申請することはできない。ただし、<1>脳振とう特例措置による登録抹消期間が、オールスター試合期間と重なり、オールスター出場を辞退した場合は対象としない。<2>また、故障により、年度連盟選手権試合の出場登録をオールスター直前の試合まで抹消され、オールスター出場を辞退した場合、その抹消期間中の試合数を上記10試合から差し引くものとする。

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