日本ハム井川伸久オーナー(62)が10日、新庄剛志監督(51)の去就について言及した。

都内で開催されたオーナー会議に出席後、報道陣に取材応対した際に問われた井川オーナーは「まだ、決まってないですし、これも球団からオーナーの方に来る話なんで。考え方としては、(球団)全体で決めた内容に対しては、よっぽどなことがない限りは了承していくというスタンスではおります。球団が決めた内容に対してはリスペクトしながら、応援していきたいなという風に思っております」と話した。

就任2年目の新庄監督は「優勝しか、目指しません」と公言して臨み、ここまで79試合を消化して35勝44敗の借金9で5位。現状は首位と11・5ゲーム差だが、チーム防御率2・85はリーグトップ、攻撃陣では万波中正外野手(23)がリーグトップタイの15本塁打をマークするなど、上位浮上の可能性を秘めながら戦えている。

就任1年目の昨季は登録名「BIGBOSS」で「優勝なんか一切、目指しません」と公言して臨み、59勝81敗3分けで最下位。トライアウトと位置付けて若手中心のチームに経験値を与えるとともに、オフにはトレードなどで積極的に血も入れ替えも決行した。

FA人的補償で獲得して守護神となった田中正義投手(28)、FAで加入した伏見寅威捕手(33)、ドラフトで獲得した加藤豪将内野手(28)、阪神からトレードで獲得した江越大賀外野手(30)ら新戦力を活用しながら着実に昨季からチーム力をアップ。新庄監督は6月27日西武戦(沖縄セルラー那覇)の試合前に来季も指揮を執りたい気持ちについて「もちろん、もちろん」と“続投意欲”を明かしていた。

ここまでの戦いぶりについて、井川オーナーは「皆さん、いろいろ評価いただいていると思うんですけども、前半はやはりああいう戦力で、僕はよく頑張っているんじゃないかなと。これからは、しっかりと戦力が戻ってきますんで、期待できるんじゃないかなという風に思います」と評価。残りのシーズンへ向けて目指してもらいたいのは「やっぱりクライマックスですよね。昨年最下位で、今年はクライマックスに出ればいいかなという風に思っておりますけれども、あのー(Aクラスまでのゲーム差が)ちょっと距離があるのは事実なんで。これから、どういう戦い方していくのかっていうのは期待したいなと思います」と話した。

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