「今日、スタメンキッズの子に『どこのファンなの』って聞いたら、まさかの阪神ファンだったので『僕が今日ホームラン打ったらヤクルト応援して』って約束したので、打ててよかったです」

2打席連発を放ったヤクルト村上宗隆内野手(23)が、ヒーローインタビューで神宮を沸かせた。

1点を追う6回2死一、三塁。カウント1-1から、中日祖父江のど真ん中に来た149キロ直球を右翼席中段にたたき込み、決勝の逆転13号3ラン。2発目は8回2死。岡野の131キロスライダーを右翼席へ14号ソロ。中日にとどめを刺し、連敗を2で止めた。

両チームともに2桁安打の接戦を制し「今は目の前の1試合、1試合を勝ちにいって、何とか上位に食い込んでいけるようにと考えてやってる」と村上。

神宮でのアーチは5月25日阪神戦以来。本拠地での久々の1発にスワローズファンは沸きに沸いた。本塁打自体も6月25日中日戦(バンテリンドーム)以来、11試合ぶりとなった。

前半戦は残り4試合。主砲は「ふがいない前半戦だったので、何とか後半戦は巻き返して、スワローズはまだこんなもんじゃないんで、頑張ります」と巻き返しを誓った。【三須一紀】