ヤクルトにトレード移籍が決まったDeNA阪口皓亮投手(23)は、自身のプロ初勝利と同時に三浦大輔監督(49)に監督初勝利をプレゼントした。

21年4月4日の広島戦(横浜)で5回無失点と好投。チームは2分けを含む開幕6連敗スタートで、開幕9戦目でのチーム初勝利だった。

188センチの長身から投げ下ろすボールは角度があって、150キロを超える速球、手元で微妙に動くボールが武器となる。

プロ初勝利を挙げた21年4月5日の紙面記事を復刻版で紹介する。

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4年目のDeNA阪口が、涙のプロ初勝利を挙げた。「僕自身とチームが勝ってなかったので」と、重圧を感じながら5回無失点と好投。降板後は「心臓が動く音を感じていた」と言い、勝利の瞬間はベンチで号泣した。ウイニングボールは抑えの三嶋から三浦監督へと渡ったが、「せっかくだから」と譲り受けた。「女手一つで3兄弟を育てていただいた恩がある」と、観客席に呼んでいた母京子さんに渡すという。

(2021年4月5日付 日刊スポーツ紙面から)