首位楽天がヤクルトに6-2で快勝した。2点ビハインドで迎えた4回、田中貴也捕手(30)の左適時二塁打で同点。なおも2死二塁のチャンスで前田銀治外野手(19)が逆転の左適時二塁打を放ち、チームを3連勝へと導いた。

前田は21年ドラフト3位で入団。昨季は72試合に出場し、打率1割4分5厘とプロの壁を痛感。さらに、秋のみやざきフェニックスリーグで右足腓骨(ひこつ)を骨折した。春季キャンプでは基礎固めを徹底し、グラウンドに帰ってきた。この日の今季初の長打に手応えを実感。「母の誕生日だったので打てて良かった」と笑顔を見せた。

大ベテランの背中を追いかける。前田は、13年の“日本一″に大きく貢献した、18年目の銀次内野手(35)と漢字こそ違うが「ぎんじ」と同じ名前。「練習からやるべきことをこなし、背中でみせてくれる」と尊敬している。「名前負けしないように…。まずは昨季の成績を超えて飛躍したい」と意気込んだ。