楽天村林一輝内野手(25)が、プロ初のサヨナラ打で試合を決めた。

西武戦の同点で迎えた10回無死二、三塁で、カウント2-2から水上の高め130キロスライダーを左中間へと運んだ。仲間たちからのウオーターシャワーと手荒い祝福を受け、「(酒居に)抱きついたときにぶつかって鼻血が出て、痛いです」。興奮して出たのではという“疑惑”には「…と言われたんですけど、いやぶつかりましたって」と笑顔だった。

昨季までは代走や守備固めでの出場が多かった。しかし、6月25日西武戦で先発起用されると、チャンスを物にした。今では不動の「1番遊撃」。緊迫した場面でも「自分で決めるんだという強い気持ちを持っていきました」と自信を持って打席に入った。

7月は打率2割9分3厘、1本塁打、16打点と好調。月間15勝7敗のチームをけん引した。最後は自らが締めた7月に、石井監督は「8月も多分彼が始めてくれます」。新たな切り込み隊長が、東北の夏をさらに盛り上げる。【湯本勝大】

【関連記事】楽天ニュース一覧はこちら―>