DeNA打線が今永の緊急降板に奮起した。

1-1の5回途中、三振を奪った今永が、突如マウンドを降りた。6回には3番手山崎が勝ち越しを許した。4・5ゲーム差をつけられていた2位広島との戦い。上位との対戦が続く週の初戦は、嫌な雰囲気で追い詰められていた。

エースの降板に7回、打線が一丸となった。1死二塁から代打楠本が、栗林から中前へ同点適時打。一塁上で右手を上げると、ベンチが活気を取り戻した。2死後、関根が右前打で続くと、宮崎は「(今永が)心配だったけど、何で下がったのか分からなかった。何らかのアクシデントがあったのだろう」と思いながらカットボールをたたいた。「抜けてくれ」と念じた打球は右前へ。勝ち越しに成功した。さらに牧が左前適時打で続き、突き放した。

広島戦の連敗を6で止めた。8勝13敗と負け越した7月は月間打率2割8厘に沈んだ打線が、6月1日以来2カ月ぶりに1試合15安打以上を放った。三浦監督は「今永のアクシデントで流れがいくところ、攻撃もみんなでよくつないだ。踏ん張って勝てたのは非常に大きい」と評価した。月が変わり、今度は打線が投手を助ける番だ。【斎藤直樹】

▽DeNA三浦監督 今永は大事を取った。気を付けていた中でも、この気温ですから。今永のアクシデントがあった中で勝てたのは非常に大きい。

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