白星は消えてしまったものの、西武松本航投手(26)が見事に攻めた。

約1カ月ぶりの1軍マウンド。「登板機会をもらえて素直にうれしいです」と言い、臨んだ。12試合で3敗7敗、防御率4・45。ピリッとしない投球が続き、7月中旬を待たずに再調整となっていた。

「とにかく練習してきたことをマウンドを出すだけと思って。それがいい結果、いい内容につながったと思います」

直球は140キロ中盤。マウンド上でうまく間合いを工夫しながら、ロッテ打線に決定打を打たせなかった。2回には風による不運な当たりで失点したが「影響されず、いうか。練習してきたことを出すようにしました」と貫いた。

7回を終え、相手中軸に回ってくる8回のマウンドも任された。3人でしっかり切った。1軍では自己最長イニング。「単純にうれしいです。ファームでやってきたことが、やっぱりつながっていると思うので」と振り返った。

4週連続で6連戦が続くまっただ中にある。エース高橋が特例2023で一時的にチームを離れて苦しいだけに、松本の好投は光になった。【金子真仁】