西武平井克典投手(31)が今季20ホールド目を挙げた。

20ホールド到達は4年ぶり3度目となる。

この日は2点リードの8回に登板。1四球を許したものの、小郷と島内から三振を奪い、無失点に抑えた。15日の楽天戦(ベルーナドーム)では1失点。しっかりやり返した。

ここまで39試合に登板し3勝3敗20ホールド、防御率2・56となっている。春季キャンプでは「数字より貢献度というか。でもホールドにはこだわってやっていきたいなと。防御率も」と見すえていた。

リリーフ投手は大変だ。19年にはパ・リーグ新記録となる81試合に登板した。「あれは本当にオススメしないです。やっと(疲れが)抜けてきた感じです」と苦笑いする。メンテナンスに力を入れながら、毎年タフに投げている。

今季は39試合に投げ、9試合で失点した。登板イニングは短いから、失点ですぐに防御率が悪化する。

「抑えて当たり前、打たれたら…。すぐ勝ち負けが動くところなので。そこがやっぱり大変ですね」

防御率もそうだが、失点がチームの負けにつながりやすい立場でもある。タフな役割における、ストレス解消法は。

「何も考えない。でも考えないって言っても、もう7年やってますけど、やっぱり考えますよ…。次に抑えるまではモヤモヤが続くんですよ」

自分の力でモヤモヤを消して、また次へ向かう。20ホールドは節目ではない。

「ホールド数は終わってみて、っすね。シーズン終わりに尻すぼみで取れなかったら、あまり意味ないというか。なるべく一定の成績を出せるようにやらなきゃいけないというのは大前提です」

遅くなったが、8月の初ホールドでもあった。平井の獅子奮迅が、西武を勝ちに近づける。【金子真仁】

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