3位ソフトバンクが2位ロッテとの直接対決3連戦の初戦を落とした。

ロッテとは3・5ゲーム差が開き、今カード中の2位浮上の可能性が消滅。さらに勝利した首位オリックスとは今季最大11ゲーム差に広がった。「反撃の夏」とうたったはずが、8月は7勝9敗。月間で借金2を抱える苦しい戦いが続いている。

助っ人砲がブレーキになった。今季途中から再入団したデスパイネを4試合ぶりにスタメン起用。「5番DH」に据えたが、2度の好機で凡退するなど4打数無安打の快音なしに終わった。2-5の7回無死二塁では空振り三振。3-5の8回2死満塁では左飛。2死から今宮の安打、柳田、近藤の四球で絶好機を作りながら、最後はため息のフィニッシュだ。これには藤本博史監督(59)も「まぁ…惜しかったね」と嘆き節。デスパイネは現在、27打席連続無安打。打率も1割を下回り、8分8厘まで下降した。

8月の月間打率が1割台と苦しむ牧原大を休養させた。指揮官は「最近打っていないからね」と説明し、デスパイネで勝負手を打ったが不発に終わった。牧原大は「代打の切り札」として最終回に登場したが、見逃し三振。ラストバッターで空を見上げた。

今季は残り37試合まで減ったが、ソフトバンクはAクラスのキープで精いっぱい。苦しむ間に、2位ロッテ、首位オリックスの背中は日に日に遠のいていく。【只松憲】

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