プロ野球選手会の森忠仁事務局長は30日、強制性交容疑で書類送検されていた西武山川穂高内野手(31)が嫌疑不十分で不起訴処分となったことを受け、次の通り談話を発表した。

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当会会員である山川穂高選手(以下「本件選手」といいます)について、東京地方検察庁より、不起訴処分が出されました。不貞行為について特にご家族との関係で反省すべき点はあるものの、本件選手から相手方への和解金などの支払いはなく、相手方から警察に申告された事実関係について、相手方の言い分を認定する証拠は認められないとの判断がなされています。

当会は、これまで当会会員、そして将来の当会会員のためにも、このような騒動が発生した場合、何が客観的事実であり、何が選手本人に帰責されるべきなのか、慎重に検討の上、対応してきました。本件につきましては、これまで客観的事実に基づかないメディア報道、ソーシャルメディア投稿が続き、それに伴い本件選手に対する事実無根の誹謗(ひぼう)中傷、本件選手が所属する埼玉西武ライオンズ球団や、さらには親会社である西武グループにさえも、客観的根拠のないクレームが寄せられています。これまでの騒動は、専らこれらの客観的事実に基づかない一方的な言動によるものもあり、本件選手に騒動の責任の全てが課されるものではありません。

メディア、ファンの皆さま、埼玉西武ライオンズ球団におかれましては、今後、本件選手に対して東京地方検察庁より不起訴処分が出されたことを前提に、客観的事実に基づく慎重なご対応をいただくことを求めたく存じます。

選手寿命が限られているプロ野球選手にとっては1日1日が極めて貴重なものです。本件選手が再びグラウンドでプレーできるよう、静かに見守りいただきますようお願いいたします。

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