西武佐藤龍世内野手(26)の打撃好調が続く。

6試合連続スタメンのこの日は、7回に日本ハム上沢の高め直球に負けず、左越え適時二塁打に。貴重な2点目をたたき出した。

1点リードの7回、無死からの連続四球という状況。送りバントも考えられたが、松井稼頭央監督(47)は「思い切って打ってこい」と託した。

佐藤龍はこの6試合、20打数10安打で打率5割、さらに出塁率は6割と、下位打線の中心的存在になっている。守備のミスもあるが、松井監督も「追い込まれてからの対応もそうですし、本当にこう、嫌な打者としていい内容を続けてくれますね」と打撃での活躍ぶりをしっかり評価する。

今季は二塁打を8本放ち、そのうち3本がエスコンフィールドでのものだ。

北海道・厚岸(あっけし)町の出身。中学時代は隣町の釧路シニアでプレー。父に練習へ送り迎えしてもらったが、毎日のように帰り道の途中で車を下ろされ、5キロ近くを根釧国道を走るのが日課だった。

「泣きながら走る時もありました。嫌すぎて。でも厳しくしてくれたおかげでここまで来れたと思ってたので感謝してます」

両親や地元への思いも忘れず、プロ野球生活を送っている。