日本ハムは西武に2連敗し、7季連続のV逸が決まった。残り19試合に勝利しても、首位オリックスの勝率を上回ることができなくなった。3回に先発の加藤貴之投手(31)が2本塁打を浴びるなど5失点。序盤に大量リードを許し、2季連続で西武戦のシーズン負け越しも決まった。

昨年の9月28日、札幌ドーム最終戦セレモニーで当時BIGBOSSだった新庄監督は「来年は、2位も6位も一緒です。日本一だけを目指してブレずに戦っていきたい」とファンに宣言した。ほぼ全選手を1軍で起用した昨季を経て、就任2年目の今季は「実質今年から、1年間通して経験したことない選手がレギュラーを経験した」。順位は下位に沈むが、総得点と総失点のバランスは大幅に改善。チーム防御率2点台と昨季より整備された投手陣を中心に、接戦を戦う回数も増えた。勝敗は負けが先行してしまったが、戦いぶりには強さが出てきたのも確かだ。新庄監督も「早く出来たんじゃないかな」と、チームの土台づくりに手応えを口にした。

悔やむのは春先に続出した大量の故障離脱だ。「“たられば”になってしまいますけど、あれがなかったら、どういう戦いをしてたかなって。(7月の)13連敗は関係なくて、僕の中ではケガをしていなかったら、もっと経験を積ませてあげられた(と考えている)。どのチームでもケガは付きものだけど、一気に16人はなかなかないでしょう。でも、よく戦いました」。総力戦で難局を乗り越え、一時は4位浮上も果たせたのは、昨季から多くの選手に経験を積ませてきたことが大きかったのかもしれない。

来季も続投意欲を示し、就任3年目に臨むことが基本線の新庄監督。「もちろん、球団が僕を監督にしてくれたら、優勝を狙わないといけない。でも、優勝も大事ですけど、今のファイターズの選手と出会えて、選手個人個人に1年でも長くユニホームを着させて、1円でもお金(年俸)を上げさせてあげたい、というのが僕の役目だと思う。今のファイターズは昨年からある意味、世代交代のチームで、僕は土台を作るのが役目。ステップアップしていきながら、気がついたら『素晴らしいチームをつくってくれたよね』(と周囲が評価してくれたら)とは考えています」と、使命感に燃えている。

優勝を目指すベースづくりは順調。本拠地とはいえ、対応が難しかった天然芝の新球場でのプレーも来季は2年目となる。「あとは球団の方たちが、足りない部分の戦力を、どういうふうにプラスしてくれるか。そういうところは僕はタッチしてないから。今いる子を徐々にステップアップさせていく。(そこに)新戦力が来たら厚みが出てくる」と、見据えていた。