日本ハム玉井大翔投手(31)が、3年連続50試合登板で“鉄腕”の仲間入りを果たす。

14日、エスコンフィールドで行われた全体練習に参加。ここまで43試合に登板し、ブルペンを支えてきた。残り16試合中7試合に登板すれば「最低ラインの目標」という50試合に到達する。13日に散髪し、ラストスパートへ気合を入れたばかり。「少しでも試合の中で良い流れを作りたい」と意気込んだ。

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ブルペンの“癒やし系”が、ラストスパートへ気合をみなぎらせた。玉井は「50試合を最低ラインの目標としてやっているので、そこは投げられたら。今年はそれ以上にチームに貢献出来ていないので、少しでも試合の中で良い流れを作りたい」。現在43試合に登板して9ホールド、防御率は2・76。昨季に比べてチーム全体の防御率は大幅に改善されたものの、自身の成績に納得はしていない。

プロ2年目の18年に頭角を現し、19年には65試合に登板した。翌20年は最終戦当日の試合前練習中に「(右肘に)水がたまってロックしてしまった」。惜しくも50試合目前の49試合登板に終わったが、21年からは2年連続で目標をクリアした。「(20年は)栗山監督が『オレは行かせないから』と(登板を)止めてくれた。今思えば、本当に良かった」。30歳を超え「背中が張るようになった」と肉体の衰えを痛感する中、それまで重視していなかった体のケアにも目を向けるようになった。

13日朝に散髪し“ドングリヘア”に変身した。「かわいい」という形容詞が恥ずかしいお年頃。「カッコいい、じゃないんですか? みんなに同じようなことを言われます」。童顔だが、若手ひしめく1軍ブルペンの日本人投手では最年長だ。残り16試合。道産子の星は「なんとかケアしながら」3年連続50試合登板を目指し、右腕を振る。【中島宙恵】