ヤクルト村上宗隆内野手(23)が、球団の日本人では17年ぶりとなる3年連続30号を放った。
2-2で迎えた4回1死の第2打席。DeNA石田の141キロ外角直球を捉え、左翼席へ運ぶ勝ち越しの1発。「少し詰まりましたが入ってくれて良かったです」。美しい放物線を描く主砲の一打に、場内は大きくどよめいた。
悠々とダイヤモンドを1周すると、ネクスト・バッタースボックスに控えるサンタナに、ハイタッチの儀式で闘魂注入。ベンチ前で出迎えたつば九郎ともハイタッチし、恒例のおなかを触るパフォーマンスを見せた。
プロ入り6年目で、30号到達は4度目。通算190本塁打に達した。3年連続30本塁打以上は、球団では16~19年バレンティンの4年連続以来。日本人打者では、04~06年の岩村明憲以来17年ぶりの快挙となった。
昨季は日本選手最多の56本塁打を放ち、今春は侍ジャパンでもWBC世界一に導いた不動の4番だが、3、4月はわずか2本塁打と苦しんだ。しかし、5月以降は一気に復調。持ち前の長打力を取り戻した。【佐瀬百合子】
【村上の本塁打数】
18年=1本
19年=36本
20年=28本
21年=39本
22年=56本
23年=30本
▼村上が3年連続4度目のシーズン30号。村上は今季6年目だが、プロ入り6年目までに30本以上を4度記録したのは原辰徳(巨人)清原和博(西武)に次いで3人目の最多タイ。原は村上同様6年目に4度目(82、83、85、86年)をマークしたが、清原は5年目までに4度(86、88~90年)記録している。