1カ半ぶりに先発したソフトバンク大関友久投手(25)は5回途中2失点で7敗目を喫した。

4回は先頭から2者連続四球、暴投、犠飛と無安打で先制を許した。同点に追い付いた直後の5回も先頭に5つ目の四球を与え、犠打で進められたところで降板。2番手の津森が3点を勝ち越された。「四球が多くリズムの悪い投球になってしまった。特に5回は、同点にしてもらった直後だっただけに、悔しいし申し訳ない」と肩を落とした。先頭打者を4度も四球で出すリズムのまずさが響いた。

今季は初めて開幕投手を務めるなど首脳陣の期待も大きかった。4勝4敗としていた6月に体調不良で離脱。しかし、復帰後も6試合で0勝2敗と本調子に戻らず。8月5日は3被弾して4回6失点。同13日に再び2軍落ちとなった。「自分はストレートが軸になる。ストレートで押していかないとごまかしの投球になってしまう」。真っすぐの出力を重点的に見直して臨んだ復帰登板だった。

3回に四球と安打などで2死二、三塁とこの試合最初に迎えたピンチでは気迫をむき出しにした。カウント2-2からの5球目。楽天伊藤裕の内角膝元へ146キロ直球を投げ込み、見逃し三振に仕留め、普段クールな男がガッツポーズで感情をむき出しにしていた。ただ四球で苦しみ、5月30日以来の勝利は遠かった。これで7試合連続で白星をつかめていない。

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