西武平良海馬投手(23)が7回1失点の投球で、今季11勝目を挙げた。

とはいえ、少し悔しそうにする。「球速も出てませんでしたし、うまく空振り取れなくて、ずっと違和感というかフラストレーションがあったので」と試合後は内面を隠さず話した。試合中はそれを隠すように、いつものようにハイテンポの投球。角中に3安打された以外は、ほぼ順調にアウトを重ねていった。

投球回数はこれで今季144イニングとなり、年間の規定投球回到達が決まった。「先発の仕事、しっかりできたなって思います。そこに関しては」。志願しての先発転向1年目。チームが残り9試合を残す段階で、1つの指標を見事にクリアした。

前回対戦で本塁打を打たれたポランコを抑えての11勝目は、チームトップになる。ただ、この日の全体的な投球は納得できないようで「運が良かったっていう感じですかね。それ以外、何もないと思います」と自分に厳しい。

24日のオリックス戦(京セラドーム大阪)では、隅田知一郎投手(24)が10勝到達をかけて先発する。高橋、今井も含めた「10勝カルテット」は誕生するか。

「勝ち負けっていうのは運だと思うんですけど、やっぱりなんか響きがいいので、ぜひ達成してほしいなと思います」と願っていた。

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