阪神ドラフト6位の富田蓮投手(22)と西純矢投手(22)が、そろってアピール失敗に終わった。先発した富田は5回7安打5失点と試合をつくれず。6回から登板した西純は3四球と制球を乱し、2回2安打2失点と課題を残した。ロングリリーフ要員などでCSファイナルステージの1軍入りへ向けた絶好のチャンスの機会を生かせなかった。

6月9日の日本ハム戦以来プロ2度目の先発マウンドに上がった富田は、いきなり出ばなをくじかれた。初回1死一塁から細川に左中間へ先制2ランを被弾。2回にも1点を失い、5回には2死二塁から再び細川に左中間への2ランを食らった。左腕は「要所でホームランを打たれたり、もったいないところが多かった」と反省。岡田監督は「もうちょっとなあ、投げてくれると思ったけどなあ」と期待していただけに落胆の表情を隠せなかった。

西純にとっても8月15日広島戦以来の1軍戦は悔しい登板となった。6回は2死から連続四球を与えるも無失点。ただ、7回は1死からヒット、四球でピンチを招き、4番石川昂に左翼線への適時二塁打、なおも二、三塁からビシエドに中犠飛を浴びた。右腕は「ずっと同じことを繰り返している。コントロールの部分はもう少し何とかしないといけない」と反省した。指揮官は「悪い時に戻っとるわな。最後、ファーム(21日オリックス戦で5回5失点)でも悪かったからな、結局な」と苦言を呈した。【古財稜明】

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